「キャンプ」という語は、フランス語の俗語「se camper」(誇張されたファッションでポーズをとること)から派生した語である。『オックスフォード英語辞典(OED)』に最初に出てきたのは1909年版で、「けばけばしい・仰々しい・気取った・芝居がかった・なよなよした・同性愛的なもの。同性愛の特徴と関連がある。名詞として、キャンプなふるまい、マニエリスム、など。そのような行動を示す男性」とある。なお『OED』ではキャンプの語源は曖昧である。
作家・評論家のサミュエル・R・ディレイニーによると、「キャンプ」という語は、野営地で兵士たちに性的奉仕をする女性・売春婦の物真似の習慣から発展したという。後に、それは労働者階級の同性愛男性の審美的な選択・行動を指すようになり、最終的に、スーザン・ソンタグの『キャンプについてのノート』によってメインストリームになった。
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ポストモダンの台頭は「キャンプ」を、同性愛者など特定の集団のものでない一般的な美学観に変えた。そのアティチュードは本来、ストーンウォールの反乱以前のゲイ社会特有の要素だった。本来、キャンプのキーとなる2つの要素は女性的なパフォーマンス、つまり、男性が見るからに女性らしい特徴を持つ「スウィッシュ」と、女性らしさを誇張して真似る「ドラァグ」だった。そこからあらゆる「常軌を逸したもの」に拡大され、たとえば、カルメン・ミランダのような女性による女性の誇張した物真似もキャンプに含まれるようになった。文芸評論家・美術評論家たちにも適用され、60年代カルチャーの一連のコンセプチャルなものの1つとなった。